The Land of Nod
Land of Nod とは、「眠りの国」というほどの意味で、うとうとした時にふっと訪れる夢の国、というように解釈しました。一瞬の眠りの間に垣間見る、荒唐無稽なカラフルな街、とでも言えそうな、不思議な街の模型を作ってみました。
色々な制限のあるデザインを考えているうちに眠くなってしまい、夢の中でこんな何も制限のない「いい加減な」夢のような夢想をしてしまった、という体で作りました。全てが「建設中」でどんどん積み上げていける、「積み木の家」というのが最初のモチーフでした。
実際、商品にするデザインというのは本当に制約が多いもので、どちらかというとシンプルなものになりがちです。そして、シンプルなものを作るのは本当に難しいのです。この時は、そんな難しさを全部取っ払って、思うままに作ってみたらどうなるだろう、とまるで普段の憂さ晴らしのような晴れやかな気分で作りました。
この作品は、2018年の個展用に製作したものです。
material : シナ合板、マツ
paint : アクリルペイント 水性ウッドラッカー
2018年、VOLANDO HOTEL 購入
