Landscape Blocks

昔、子供と一緒に絵を描いていて、一度こう言うことがありました。

次男が小さい頃、龍を描けるようになって、一枚描いて持ってくるわけです。そこには、小さな小さな龍が描いてあって、でも本人は、「このドラゴンは、実はめちゃくちゃでかいのだ」と言い張るわけです。それが、本当に小さいんですよ!

そこで、じゃあこうすれば?とその小さなドラゴンの手前に中ぐらいの山をいくつか描いたわけです。そして、「このドラゴンはこの山のはるか向こうを飛んでいる」と説明したんです。すると、次男は「本当だ!」と。遠近法によって、小さなドラゴンが「山よりもでかい!」ドラゴンになった訳です。

さらに、そのドラゴンの向こうに、もう一つ大きめのドラゴンを描くと、「山よりもでかいドラゴン、よりもさらにでかいドラゴン」が描けて、二人で「おおお~~!」と、大喜びした、と言う話です。つまり、「遠近法」の見方をすることで、ある物とある物がどちらが手前にあるかどちらが奥にあるか、によってそのサイズの見え方が変わってくる訳です。

さらに、その逆に二つの同じものをサイズを違えて描けば、(一つを小さく、一つを大きく)小さいものは遠くにあるように見えます。大きさの違う龍を並列に描けば、一匹は「遠くに」いるように見えます。この「遠近法」の二つの考えをうまく混ぜると、ちょっと面白いオモチャができるのではないか?と、考えたのがこのデザインの始まりです。

このブロックの中には、一匹の象がいますが、例えばこの象を山のピースの向こうに置いて、手前から見ると、「身長50メートルぐらいの象がいる!」と言うように見える訳です。正確な「遠近法」を学ぶ、というよりは、「遠近法」を使って楽しく遊んで欲しいと考えています。

material  :  ブナ、マツ
paint  :  アクリルペイント 水性ウッドラッカー

2021年春、eguchitoys にて発売予定。

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